photo credit: Honey Bee via photopin (license)
こんにちわ。47才無職です。
以前、アマゾンのセールで、気になるタイトルの本を見つけました。「発達障害を治す」と言う本です。タイトルに期待して購入したのですが、購入した後は熱が冷めてしまい、未読のままでした。
少し前の記事で発達障害関連本の棚卸しをやりましたが、この本の存在に気づき、読んでみる事にしました。
ここでは、読後の感想について少々書いてみたいと思います。
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「発達障害を治す」を読んだ後の素朴な疑問
読み終えた感想として、まず頭に浮かんだのは「この本は誰に読んでもらいたくて書いたんだろう?」です。本の最初の方では、医学用語が随所に登場し、素人が読んでもすんなりと頭に入ってきませんでした。
「医者が書いた医者のための本?」とも思ったのですが、発達障害の治療法に関する記述では、発達障害の当事者に有益な情報もあり、悩んでしまいます。
治療法に関心はあれど…
著者である大森さんは「発達障害は治療ができる」「具体的な治療法として、デトックスと遺伝的栄養療法がある」と繰り返し述べています。要約すると以下の通りです。治療法は興味ありますね。
- 発達障害であっても、発症の原因が分かれば治療は出来る
- 発達障害は、水銀、鉛、PCB、ダイオキシンなどの環境汚染物質による子供たちの脳への影響という環境的な要因に加え、遺伝的な個人差である「遺伝子多型」という要因を診察の中心に据えなければ解決できない
- デトックス(体内の有害物質を排泄する)と遺伝的栄養療法(ビタミン、ミネラル、EPA・DHA等の摂取)が有効である
デトックスと栄養療法が効果的であると言う主張はわかったのですが、デトックスはさて置いて、残念ながらビタミン・ミネラル等のサプリメントは保険適用になりません。
興味はあるので試してみたいのですが、貧乏な私としては、これ以上の費用負担は厳しいので、どうする事もできません。残念です。
発達障害関連本はかなりチェックしていますが、治療法に言及している本は少ないので、貴重な一冊だと思います。投薬以外の治療法に関心のある方は、一度手に取ってみてもいいかもしれません。
目次
第1章:発達障害と治療をめぐる日本の現実
第2章:発達障害の「なぜ?」に答える
第3章:発達障害の発症メカニズムについて考える
第4章:発達障害の検査と治療
第5章:大人の発達障害を考える